AIにお願いしてみた体験記

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AIに「地方鉄道で回る2日間観光プラン」をお願いしてみた|時刻表で検証してみたリアルな旅の実態


2025年9月11日公開

地方を旅するとき、レンタカーではなく鉄道を使いたい人は多いでしょう。しかし、地方鉄道は本数が少なく、都会のように「思い立ったらすぐ乗れる」というわけにはいきません。だからこそ、AIに観光プランを作ってもらった場合、その移動計画が現実的かどうかは大きな課題になります。

今回は「地方鉄道を使って2日間観光するプラン」をAIに依頼し、出力された内容を実際の時刻表で検証しました。果たしてどれほど現実的なプランになるのでしょうか。

なぜ「地方鉄道の観光プラン」をAIに依頼したのか

この記事では、観光地を回るために「車ではなく鉄道を使いたい」というニーズを出発点にしています。特に以下のような人にとって、地方鉄道を使った観光は現実的な選択肢です。

  • 車の運転に不安がある旅行者

  • 鉄道旅そのものを楽しみたい鉄道ファン

  • 移動中に景色を眺めたり読書を楽しみたい人

ただし、地方鉄道の旅には独自の難しさもあります。最大の課題は「運行本数の少なさ」です。都会では1時間に何本も走っていますが、地方では1〜2時間に1本しかないことも珍しくありません。

👉ここで大事なのは、「AIが作ったプランは、移動の現実性をどこまで考慮しているのか?」という点です。そこで今回は、AIの出力をそのまま受け取るのではなく、時刻表を参照しながら実際の旅に落とし込んでみました。

私の経験談(1回目)

まず最初の段階で、AIに対してこう依頼しました。

依頼内容:
「地方鉄道を利用して2日間で観光できるモデルコースを提案してください。出発地は松本駅、観光テーマは自然と歴史を両方楽しむことです」

AIの出力:

一見すると、とても魅力的なプランでした。歴史的な松本城、自然豊かな上高地、さらに木曽路の宿場町をめぐるという流れは観光パンフレットさながらです。

しかし、ここで疑問が生まれます。果たして鉄道でこの移動は可能なのでしょうか。上高地へはバスが必要ですし、木曽福島や奈良井へ行く列車は1時間に1本程度しかありません。

実際の体験:
私は時刻表を調べ、松本駅からの列車の本数を確認しました。すると、AIの提案通りに動くと乗り継ぎに1時間以上待つ場面が複数出てくることが判明しました。結果的に「観光時間がほとんど取れない」という事態に…。

感想:
この経験から、AIの提案は「観光の順序や行き先」は魅力的でも、「実際の鉄道の本数や所要時間」を十分に反映していないことがわかりました。つまり、AIのプランをそのまま実行するのではなく、必ず時刻表で裏取りをする必要があります。

プロンプト設計の工夫と失敗を防ぐ方法

AIに依頼するときの言葉選び(プロンプト設計)はとても重要です。今回の失敗を踏まえて、プロンプトを工夫することでより実用的な結果を得ることができます。

今回の依頼文を要約すると、こうなります。

「長野県松本を起点に、2日間で歴史と自然を両方楽しみたい。移動手段は鉄道を基本とし、上高地木曽路を候補に入れてほしい」

しかし、このプロンプトには不十分な点がありました。特に問題だったのは「列車の本数や乗り換えの待ち時間」を指定しなかったことです。

実際に起きた失敗例:
松本から木曽福島へ行くプランでは、午前中に松本城を観光したあと、正午過ぎの列車を利用する想定になっていました。ところが調べてみると、その時間帯の列車は1本逃すと次は1時間半後。結果として奈良井宿の滞在時間が30分しか確保できないという状況に…。

このような失敗を防ぐために有効な工夫をリスト化すると以下の通りです。

  • 出発地と到着地を明記する

  • 移動手段を「鉄道のみ」「バスも可」など指定する

  • 列車の本数が少ない場合の待ち時間を考慮してほしいと伝える

  • 観光地での滞在時間の目安を加える

  • 優先順位(自然>歴史など)を伝える

こうした条件を与えることで、AIの提案はぐっと現実的になります。

一般的な考え

ここで少し立ち止まって、「地方鉄道旅に期待するもの」について会話形式で整理してみましょう。

A「やっぱり地方鉄道って、ゆったりした時間を楽しむのが醍醐味だよね」
B「そうそう。本数が少ないから不便に感じるけど、その待ち時間すら旅の一部になる」
A「だから、AIが作るプランも『効率よく回る』より『のんびり移動して景色を楽しむ』方向で調整した方がいいかも」
B「確かに。せっかく鉄道を選ぶなら、その特性を活かしたプラン作りが必要だね」

👉この視点はとても重要です。単に「効率よく回る」ことだけを考えると、地方鉄道旅の魅力を損なってしまう恐れがあります。

まとめ(前半)

ここまでで見えてきたのは、「AIの観光プランは魅力的だが、時刻表に基づいて検証しないと現実性に欠ける」という点です。

次回の中盤では、AIが提案した具体的な2日間プランを1日ごとに細かく分析し、実際に時刻表を参照しながら「どの程度現実的に動けるのか」を検証していきます。

 

1日目プランを時刻表で検証してみた

前半で紹介したAIのプランは「松本 → 松本城上高地 → 松本泊」という流れでした。とても魅力的ですが、実際に鉄道とバスを利用した場合の所要時間を確認してみましょう。

松本城までは松本駅から徒歩で約15分。午前9時に松本に到着すれば、午前中の観光は問題ありません。問題はその後の上高地です。

松本から上高地へは直通列車がなく、松本電鉄上高地線(松本〜新島々)とバスの接続が必要です。実際のダイヤを確認すると次のようになります。

ここで気づくのは、移動だけで2時間近くかかるということです。さらに、上高地から戻る最終バスは16:00前後。つまり、上高地で観光できるのは実質3時間程度しかありません。

AIのプランでは「松本城をじっくり見学したあと、午後から上高地」となっていましたが、実際には午後からでは時間が足りず、駆け足になってしまうことが判明しました。

👉結論として、1日目は「午前に松本城、午後は上高地」とはできるものの、十分な滞在時間を確保するなら松本城は早朝に訪れる必要がある、という修正が必要です。

私の経験談(2回目)

依頼内容:
「松本を起点に、1日目に松本城上高地を組み合わせて観光できるプランを提案してほしい」

AIの出力:

実際の体験:
私はこのプランを時刻表に合わせて試算しました。結果、午前中に松本城をじっくり回ると、上高地での滞在がわずか2時間程度しか残らないことがわかりました。実際に歩いて回ると、上高地大正池河童橋だけでかなりの時間を取られ、ゆとりある散策は難しい状況に。

感想:
「一応こなせるけれど、観光の満足度はやや低い」というのが正直なところです。AIの提案を実行する場合、午前8時前には松本城を訪れておくくらいの工夫が必要だと痛感しました。

2日目プランを時刻表で検証してみた

続いて、2日目のプランです。AIの出力では「松本 → 木曽福島奈良井宿 → 松本帰着」という流れでした。こちらも時刻表をもとに確認してみます。

松本から木曽福島へはJR中央本線を利用します。朝9時台の普通列車に乗ると、木曽福島には10:30頃に到着します。午前中の観光にはちょうど良い時間です。

しかし問題は次の奈良井宿です。木曽福島から奈良井へ向かう列車はおおよそ1時間に1本。例えば、木曽福島を12:00に出発すると奈良井着は12:30。しかし、もし列車を逃すと次は13:00過ぎまで待たなければなりません。

さらに、奈良井宿から松本へ戻る列車も本数が限られているため、夕方の選択肢は狭まります。結果的に「木曽福島と奈良井を両方回る」となると、それぞれの滞在時間は短くせざるを得ません。

👉結論として、2日目は「木曽福島奈良井宿のどちらかに絞る」方が満足度は高いと感じました。

一般的な考え

ここで少し整理しましょう。

A「AIのプランって、観光地の選び方は魅力的だけど、実際に鉄道で動けるかは別問題だね」
B「うん。本数が少ない地方鉄道では、少しのズレで観光時間が大きく削られる」
A「だから、AIの出力を『旅の素材』と考えて、時刻表で調整するのが現実的かも」
B「確かに。完全に頼るのではなく、人間の側で補正する姿勢が必要だね」

👉つまり、AIは「旅の骨格」を作る役割に向いており、具体的な移動時間や乗車本数の検証は人間の作業として残る、という理解が適切です。

私の経験談(3回目)

依頼内容:
「松本から2日目に木曽福島奈良井宿を訪れるプランを提案してほしい」

AIの出力:

実際の体験:
時刻表を見ながらシミュレーションすると、木曽福島での滞在が2時間程度、奈良井宿での滞在も2時間程度。移動と待ち時間を差し引くと「観光に集中できる時間」が思った以上に少ないことに気づきました。結果的にどちらも中途半端にしか味わえない旅になりそうでした。

感想:
最終的に私は奈良井宿だけに絞りました。そのおかげで古い町並みをじっくり歩き、ゆっくり昼食も楽しむことができました。AIのプランを修正して「削る勇気」を持つことで、満足度の高い旅に変わったのです。

移動時間を可視化すると見える現実

今回の検証で特に役立ったのは、「移動時間を具体的に数字で把握すること」でした。AIは観光地の選定には強いですが、移動にかかる細かな時間までは考慮しません。

例えば:

これを一覧にすると、移動だけで1日の半分以上が費やされていることがはっきりわかります。

👉つまり「AIのプランを検証するには、必ず移動時間を可視化する作業が必要」なのです。

中盤のまとめ

ここまでで、AIが作った2日間のプランを時刻表で検証し、実際の移動時間を明記してきました。

  • 1日目は松本城上高地の両立は可能だが、松本城を早朝に回る工夫が必要

  • 2日目は木曽福島奈良井宿を両方訪れるのは現実的ではなく、どちらかに絞るのが良い

  • AIの出力は観光地の選び方は優秀だが、移動時間は人間が補正する必要がある

次回の後半では、読者がよく抱くであろう疑問に答える「想定Q&A」を設け、さらに今回の体験を踏まえた実践的なまとめをお伝えします。

よくある質問(想定Q&A)

最後に、地方鉄道を使った観光プランを考えるときに、多くの人が抱く疑問に答えていきます。

車移動と公共交通でどう違う?

車なら柔軟に寄り道できますが、運転者の負担が大きくなります。一方で鉄道旅は移動自体を楽しめる反面、ダイヤに縛られます。特に地方鉄道は本数が少ないため「効率」より「のんびり」を優先するのがおすすめです。

一人旅/カップル/家族旅行/グループ旅行でAIプランはどう変わる?

  • 一人旅なら「移動中心でも良い」ため、AIの提案をそのまま実行しやすいです

  • カップルなら「雰囲気の良い観光地を厳選」した方が満足度が高いです

  • 家族旅行では「子どもの体力」を考慮し、移動を減らす必要があります

  • グループ旅行は「列車内での会話」も楽しみになるので、移動時間の長さも逆にメリットになります

👉つまり「人数によってプランの修正ポイントが変わる」ことを忘れないことが大切です。

予算を指定するとどう変わる?

AIに「交通費を抑えたい」と伝えれば、普通列車だけを使うルートを優先して提案してくれます。一方で「快適性重視」と伝えれば、特急列車や指定席利用を組み込んだプランになります。鉄道旅は交通費が大きな割合を占めるので、予算指定は必須です。

季節やイベントを考慮してくれる?

はい、AIは「紅葉シーズン」や「雪景色を見たい」といった条件を組み込むことができます。ただし実際には「冬季運休のバス」や「期間限定イベント」の情報までは完全に網羅していません。最終確認は公式サイトや観光協会の情報で行う必要があります。

旅を充実させるための工夫

ここで、私が体験して学んだ「AIプランを現実に落とし込むコツ」を整理してみます。

  • 時刻表で移動時間を必ず検証する

  • 観光地は「行きたい場所すべて」ではなく「優先度の高い場所だけ」に絞る

  • 乗り継ぎの待ち時間を「休憩」や「食事」に充てる発想を持つ

  • 余裕を持った行程を作ることで、地方鉄道の旅そのものを楽しめる

👉こうした工夫があると、AIのプランが「机上の空論」ではなく「実際に楽しめる旅」に変わります。

一般的な考え

ここでもう一度、会話形式で考えてみましょう。

A「やっぱりAIの提案をそのまま実行すると、どうしても無理が出るよね」
B「そう。でも逆に、人間が調整する前提で使うとすごく便利だよ」
A「確かに。ゼロから考えるのは大変だけど、骨格があると計画しやすい」
B「だからAIは『旅の出発点』をくれる存在って感じかな」

👉この視点を持つことで、読者も「AIに頼るコツ」をつかみやすくなるでしょう。

最終まとめ

今回の体験を通じてわかったことを、☑形式で整理します。

AIのプランは観光地の選定に強い → 魅力的な行程をすぐ提示してくれる
移動時間は必ず時刻表で検証 → 本数が少ない地方鉄道では特に重要
観光地は削る勇気が必要 → 欲張ると滞在時間が短くなり満足度が下がる
AIは骨格を作り、人間が調整する役割 → この使い方が最も現実的
プロンプト設計が旅の質を決める → 出発地・交通手段・優先度を具体的に伝える

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